これはなかなか難しいお話です。
というのも、FPとして独立しながらなかなか生活費を稼ぐところまでに至らない人がたくさんいるかと思えば、毎年確実に1,000万円～2,000万円の収入を得ている人もいますから、「あなたのやり方次第」としかいいようがないからです。
ここでは、保険代理店などの業務によるコミッション収入ではなく、いわゆる独立系FPとしての業務による報酬を見てみましょう。
日本FP協会が毎年実施しているFP実態調査によりますと、相談業務による報酬は1時間あたり8500円程度、講師料は1回の講演についての平均が36,000円程度となっています。CFP（FP協会の上級資格）の認定者の平均は43,000円となっていますから、やはりこの辺は経験が多いほど単価が高くなる傾向にあるようです。
（1回の講演の時間数は書かれていませんが、たいていは2～3時間ほどだと思われます。）
もちろん、1回あたり20万円～30万円という報酬もめずらしくはありませんから、いかに「講師として求められる人になれるか」が勝負なのではないでしょうか。
原稿についてはアンケートのサンプルが少なく、上記の調査でも参考値として「1ヶ月あたりの平均が4万円という数値しか出ていませんが、このあたりも実績に左右される要素が大きいと思います。
ただし、自分自身の名前で本を出版し、それが売れると、随分変わってくるようです。本が売れることによる印税はもちろん、マスコミへの露出が増えることにより、講演料の単価があがるなどの波及効果が見込まれます。
ちなみに、「文化人」として出ている限り、テレビの出演料はそれほど多くはありませんが、こちらも「自分自身の広告宣伝活動」ととらえれば、非常にいい機会であるといえます。
人によって、1ヶ月の収入として求める金額は大きく違うと思いますが、まずは、この仕事で生活基盤をきっちり作れるような現実的な計画を立てることをお奨めします。
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