FP(ファイナンシャルプランナー)講座/FPの実務

FPを仕事としてとらえると、まずは企業系と独立系に大きく分かれます。

■企業系

決まった定義はありませんが、一般的に企業系FPとは「金融機関などの企業に属し、その業務としてFP資格を活かしている人」と考えられます。
金融機関が多いのは事実ですが、住宅メーカーなどを中心に不動産業者の中で活躍されている方もおられますし、それ以外の業種でも、会社内の福利厚生にかかわる総務部や労働組合関連の業務でFP資格を活かしている人はたくさんおられます。

こういった会社でも「FP」という職種で求人があることは少なく、業務にあたってFP資格を持っていると便利という程度の認識であることが多いように思います。

特に銀行や保険、証券などの金融機関では、お客様との応対にFP資格による知識が欠かせない時代になってきていますから、取得を半ば強制しているケースもあるようです。

■独立系

こちらも特に決まった定義はないのですが、特定の金融機関に属さず、相談業務による相談料や顧問料、講演や研修による講師料、そして原稿による執筆料などを中心にしているFPを独立系と呼びます。

実際には、保険の代理店を中心業務としていたり、他の士業の方との共同事務所という形態で行っているケースも多いですね。特に代理店の場合は、いかにお客様の立場に立ち、ライフプランをベースにした提案ができるかが大事になってくるのではないでしょうか。

なお、日本FP協会が毎年行っているFP実態調査によりますと、1時間あたりの相談料は8,500円ほどが平均値となっているようです。
セミナーを行ったり、その分野に関する情報発信を熱心に行うことで、その分野の「専門家」という意識付けができ、そこから個別相談につながるというケースが多いように思います。
コミッション(業者からの手数料収入)も、保険だけではなく、投資信託を取り扱う証券仲介業や、不動産を扱うケースなどもあり、少しずつではありますが多様化してきてます。
また、講演業務では、資格スクールや大学などでの養成講座、一般消費者向けのセミナーや企業の従業員向けのセミナーなどが中心で、最近では学校での金銭教育などを手がけるケースも多くなっています。
資格取得のための養成講座の講師は、実務経験がなくても話が上手であれば十分に務まりますが、企業研修や一般消費者向けのセミナーでは、その分野の実務経験がないと話の幅が広がらず、なかなかいい評価に結びつかないことが多いようです。
また、学校に向けての金銭教育などはボランティア的要素が強いのが現状です。

いずれにしても、相手のニーズをとらえるための「コミュニケーション能力」や「わかりやすく伝える能力」は必須で、これは個別相談でも同じことが言えます。

原稿執筆には、向き不向きがありますが、地道にコツコツと作業されることが苦にならないのであれば、実務のとっかかりとして最適かもしれません。
雑誌や新聞、業界紙などからの依頼を受けて書くことが多いですが、今の時代は、ブログやホームページ、メールマガジンなどを通じて、自分自身で積極的に原稿を書いて情報発信するケースも増えています。
そして、こういった情報発信が、出版者などの目に留まり、そこから仕事の依頼につながるケースも多いように思います。

いずれにしても、FPの実務を行う際には、その分野の知識は当然として、最も大事なものは「コミュニケーション能力」ではないでしょうか。さらに、イザと言うことに多方面の業務に対応できる人的なネットワークを持っていることも重要な要素になると思います。

 

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